Berliner Mauer
Sunday, June 28th, 2009ただいまカナダ滞在中
カナダへ帰国する途中でベルリンの壁を見てきました。
社会主義だった東ベルリンの真ん中に、孤島のようにあった資本主義の西ベルリン。
その西ベルリンをぐるりと取り囲むように建てられたのがベルリンの壁です。
世界史に疎い私は、
西ベルリンが東ベルリンの中にあったことすら知らず
(隣り合っていて西ドイツと東ドイツの国境沿いかと思っていた)
Pandaに呆れられてしまうのであった。
いまだにベルリンでは西と東の経済状況は違うようで
東側に行くと、思わず身構えてしまうくらい…殺伐としたスラムのような雰囲気を感じました。
一人だったらちょっと身の危険を感じて歩けない感じです。
ベルリンの壁が取り壊されてから今年で20周年。
壊された壁の一部をベルリンの数箇所で見ることができます。
まず私たちが足を運んだのが、イーストサイドギャラリー。
ここでは内外のアーティストが描いた絵がほどこされていて
約1.3キロに渡って、壁が記念碑として残されています。
イーストサイドギャラリーからすぐ見えるのが、オーバーバウム橋。
映画「ラン・ローラ・ラン」を見たことある方いるでしょうか。
あの画期的なアイデアで撮られた映画、おもしろいのでおすすめです。
「ラン・ローラ・ラン」で主人公が走り抜けたのが、このオーバーバウム橋。
ユニークな見た目ですよね。
次に向かったのが、ポツダム広場。
壁崩壊後に急速に開発が進められたこの地域では
近未来的で斬新なビルがたくさんあり、高さ3.6メートルの壁がなんとも小さく見えます。
▲道路にはベルリンの壁があった位置に
しるしが付けられていました。
20年前と今、ベルリンに住む人にとっては大きな変化だったことでしょう。
街を歩きながら、歴史の重さを肌で感じました。
ポツダム広場から歩いて数分で辿り着くのが
米国の建築家ピーター・アイゼンマンが手がけた「ホロコースト記念碑」。
ナチスによって大量虐殺されたヨーロッパのユダヤ人犠牲者のための記念碑です。
歩いていて突然広がるこの不思議なエリアに、ちょっとビックリ。
▲2711基の石碑で格子構成されています。
とても不思議な空間。
そして、最後に到着したのがパリ広場にあるブランデンブルク門。
▲ベルリンのシンボルです。
門の上にはクアドリガ(四頭馬車)と女神ヴィクトリアが君臨。
ベルリンの地下鉄の窓にも、ブランデンブルグ門がモチーフとして
使われていました。
実は旅行中、ひとつデジタル一眼レフが故障…。
せっかく色々景色を撮ろうと思っていたのに、
この記事の写真はコンパクトデジタルカメラで撮りました。
直るかな~、直るといいな。