今更『 ヒューマン2.0』
別にシリコンバレーが日本より優れているということではない。
両方で暮らしてみた実感は、「どちらも、いいところと悪いところがあって、その客観的な合計点の総和は一定」というもの。
しかし「いいところ」と「悪いところ」が、それぞれなんなのかは随分違う。よって総和は一定でも、「どちらが好きか」ということに関しては、個人の趣味・志向によってかなり差がでる。
『 ヒューマン2.0』 web新時代の働き方(かもしれない) -朝日新書- 渡辺千賀
前回は欧州、北米、日本の入国審査の違いなんかを自分なりに綴ってみたわけですが。
異国に住み始めてみると、嫌でもその国々のいろーんな側面が見えてきます。 そして自分の生まれた国と比較してみたり、住みやすい国って一体どこなんだろうって思ってみたりするわけです。
カナダに住む日本人の中には、盲目なほどに『カナダ最高!大好き~!ずっとここで暮らしたいな』という人もいれば、『やっぱり日本が一番だよ。早く日本に帰りたい!』という人もいるわけで。
日本に住んでいる知人からは『カナダで暮らすなんて羨ましい』とか言われてみるものの、『果たして本当にそうかは、住んでみないとわからないぞよ』と言ってみたり。
今年私はカナダ4年目に突入するわけで、偉そうなことを言えるほど年数が経過しているわけではないのですが。
私としては『どの国にもいいところ悪いところがあって、自分は何を妥協できるかできないかだよなぁー』なんて思っていたわけです。
で、そんな自分の思いを簡潔に表現してくれたのが、カナダへ向かう飛行機の中で読んだ、この本の一節でした。
「シリコンバレー」を「カナダ」や「ポーランド」に置き換えてみて、『あぁー、その通り』と深く頷いた私だったのです。
web2.0が叫ばれてから久しいですが、この本はweb2.0がどんな風に「働く個人」に影響を及ぼすのか、を解いた本で、型に縛られずもっと自由な発想で生きてみたいという方や(笑)、シリコンバレーに興味を持っている方や、コンピュータ関連の勉強や仕事をしている人にはとっても面白いです。
『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン)に内容が似ているかも。
著書の渡辺さんは、東大工学部卒、スタンフォード大学でMBA取得、日本の有名商社やコンサルティング会社を経て、現在はシリコンバレーで会社経営をするびっくりするようなキャリアの持ち主。
一度私がシリコンバレーにお仕事で行った際にお会いして取材させてもらい、さらには札幌に講演まで来ていただいたこともあり、ずーっと読みたいと思っていた本なんであります。
明晰な頭脳からあふれ出る話術は、実に爽快でユーモアもたっぷり。難解なビジネスなお話も分かりやすく噛み砕いてあり、プライベートも気取らずさらりと書き綴ってありまして。親近感の沸く素敵な女性であります。
彼女のブログは、脳細胞がプスプスと刺激されるのが分かるほど相当楽しいです。On Off and Beyond
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ちなみに。
私が欧米慣習で好きなもののひとつとして、
ハグ
があります。
ありがとうのハグ、いたわりのハグ、大好き!のハグ、おつかれさま!のハグ、久しぶり!のハグ、ごめんねのハグ、おかえりのハグ、さようならのハグ、おやすみなさいのハグ。
ガシッとハグ(抱きしめること)をするだけで、すべてが許されてしまうような大きな大きな温かさと寛容さがハグにはある気がします。
カナダに来てからというもの、毎日の生活の中で当たり前のように挨拶代わりに何度もハグをしていると、
日本に帰国した際に友人や家族に会うたびに、なんだか物足りない気持ちになってしまうのであります。
いわゆる、これは、
ハグしたい病?
そんな話を日本滞在中に相方と話しました。
だって一番感謝を示したい両親に対して、ハグをしないままに日本を発つっていうのは『なんだか物足りない!』の一言なんだもの。
『それなら簡単。僕が帰るときに海の両親にハグをするから、海も続いてハグすればいいんだよ』と相方。
そんなわけで日本を出発する際、まだノロウィルスを持っているだろうに、相方は、ガシッと私の両親にハグを決めてくれたので、私も続いて父母にハグをしてしばしのお別れをしてきました。
うん、これからは日本でハグをもっとできるように努力しよう。
そういえば、カナダで一番最初にハグの温かさを教えてくれたのが元ホストマザーでした。

▲今回カナダに帰ってきたときも花束と大きなハグ一緒に
空港まで迎えにきてくれました。

少し小分けして、こちらはダイニングテーブルに。
もう10日も経過するというのに、まだこのカーネーション達ピンピンしています。最近は水の中に入れるお花を長持ちさせるパウダーを投入するだけで、随分と長くお花が持つようになりましたねー。うれしいことです。
中学生の際、ポプリ作りに熱中していたのを思い出し、せっかくいただいたカーネーションはポプリにしようと思ってます。
ということで、ポプリについてはまた今度。
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日本から送った荷物の段ボールも届き、その片付けもようやく一段落してほっと一息です。
荷物の中には、私のお気に入りの食材なんかが入っているので到着するのが楽しみで楽しみで♪ぐふふ。
去年の夏、日本に滞在していた際に姉から教えてもらったこの『青唐がらし味噌』。
初めて食したのは、姉が作ったおにぎりに入っていたわけなんですが、これまたすっごくおいしい!
ピリリッと辛い青唐がらしを信州味噌で焼き上げたもの。
中身は、唐辛子、きゅうり、ふき、味噌、みりん、醤油、米麹、かつおダシということで、とっても豊かなお味。
炊きたてのほっかほかご飯のお供。もとい、お酒のお供。冷奴に載せてもおいしいのだとか。
年末年始の滞在で、姉が2瓶ほどプレゼントしてくれたんでありますっ!やったー☆
昨日はですね、思わずこれと一緒に朝からご飯お茶碗3杯いっちゃいまして、相方に止められました。
やめられない、止まらない。
January 27th, 2008 at 11:02
ネタ満載ね
ハグは酔っ払ったときに、ついついしてしまっているようです 私
海ともハグした記憶があるよーーー
青唐がらし味噌にはげしく反応!お豆腐と一緒にたべてみたい
日本酒ね、やっぱりね
January 27th, 2008 at 13:34
ホント、どこも良し悪しあるよね。カナダの方がいいって思う事もあれば日本の方がいいところもある。
ピックアップして好きなところだけ選んで生活できたらどんなに素敵だろう・・・とありえない発想をしてしまうのだけどね(笑)
HUGはいいもんだよねー。
地元の駅でカルガリーで知り合った友人とHUGってたら、変な目で見られちゃったけどww
January 27th, 2008 at 14:19
ハグ。妻が誰かとハグするの、潤ちゃん本気でいやがるだろうな。
ディズニーランドでミッキーが妻の肩に手をかけただけでいやがっていたもの。。。
ってそういうバカップル話じゃなかったわね。
妻はめんどくさがりだから住むなら日本だわー。と思っています。で、たまーにJTBの人に薦められるがまま旅をする。調べるのもめんどくさくて、いつも決まったJTBの人に相談。 安くて、面白いこともっともっといっぱいあるだろうにめんどくさい。
January 28th, 2008 at 4:45
>ミキ6
言われてみれば抱きしめられた記憶が!(笑)
わかる、酔っ払うとハグ率高くなるね。
青唐らし味噌、まだお豆腐とは食べていないんだけれど
お酒に合いそうなのよね~、むふふ、楽しみ。
>aYaちゃん
ほんとに、自分用にカスタマイズした国で暮らせたら便利ねー☆
ポーランドではハグ率がもっと高くてさ、道端でがっしりハグしたまま
離れないカップルを何度見たことか。
ハグはあったかいし、距離を縮められるすてきな行為だなぁーってしみじみ。
>妻
あははー!バカップル話大歓迎よ。
ミッキーマウスにやきもち妬いちゃったのね。うひゃーん♪
妻って意外なところでめんどくさがりだったのね。
安くて自分で創る旅は、面白い発見があったりするもんよー。
飛行機の値段も、探せば安いのたくさんあるもんだし。
ま、めんどくさいっちゃー、めんどくさいな。うん。
February 1st, 2008 at 9:53
[…] 先日いただいたカーネーションを、ドライポプリにするべく自然乾燥中。 […]